自分でやる確定申告の失敗談⑨~会計ソフトの自動経理を過信しすぎていた~

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個人事業の確定申告は自分でやった方が税理士報酬分得できると考えているかたも多いはず。個人の確定申告は国税庁ホームページを活用すれば簡単にできるように見えてしまいます。しかし、税金のプロからアドバイスをもらっていなかったために毎年数十万円も税金で損をすることもあるのです。

自分でやる確定申告の失敗談⑨~会計ソフトの自動経理を過信しすぎていた~

個人事業のうちは税理士さんに依頼しなくても自分で確定申告位できると思う方は案外多いのです。

実際に税理士さんに相談に来る段階で「法人にしたいので」や「法人にしたので」と相談に見える方は多いのです。

会計ソフトもどんどん便利になって自動で領収書や預金通帳の情報を帳簿に変更してくれるものまででてきました。

会計ソフトが便利になればなるほど税理士さんに頼んでも頼まなくても帳簿や確定申告はできるから大丈夫と思っているかたは損をし続けているかもしれません。

税理士さんが身近にいることで最新の税制改正情報やよくある間違いに陥る前にアドバイスをもらえたりします。

自分でやる確定申告では、情報不足や間違った情報を信じて失敗することも自己責任になります。

便利になった会計ソフトですが、どこまでできるものなのかをしっかりと知っておかなければ税務調査で思いがけないトラブルになってしまいます。

会計ソフトを過信しすぎるとなぜ損をし続ける方が多いのかを含めてみていきましょう。

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クラウド会計でできることは限られている!

クラウド会計が個人事業を中心に普及し始めています。

クラウド会計を中心に次のメリットのある会計ソフトができてきています。

これだけ話題のクラウド会計ですが過信してしまうと確定申告時に痛い目にあうので気を付けましょう。

①クラウド会計で完璧な経理が自動的にできるわけではない

クラウド会計の特徴といえば自動経理システムです。

実際には児童にするために設定が必要だったりスキャナーでレシート取り込みが必要だったりとやることは結構あります。

昔の会計ソフトに比べてできることは次のことです。

・レシートをスキャンするだけで帳簿ができる

・預金通帳の情報が自動的に帳簿になる

・クレジット利用明細が自動的に帳簿になる

これらは非常に魅力的なサービスです。

なんせ帳簿をつける時間が大幅に短縮されるからです。

しかし、便利になったクラウド会計などの会計ソフトを使っていても経理の知識がなければとんでもないことになってしまいます。

例えば、

・個人のカードで仕事のものとプライベートのものを購入したが、すべて経費として処理された

・通常の経理では考えられない勘定科目で経理された

・クレジットカードを切り替えて削除をしたら取り込んだクレジットの帳簿が消えた

クラウド会計は自動的に帳簿をつけてくれるのですが、内容があっているかどうかは別問題です。

クラウド会計を使っていても自分で取り込んだデータを検証して修正が必要になります。

自分で経理がばっちりできる方が時間の効率化のための導入には向いている会計ソフトです。

ただし、まったく経理がわからない方がクラウド会計を導入しても最大限のメリットを生かすことは難しいのです。

ポイント

自動で取り込むことができるのは預金通帳やクレジット利用明細などです。

効率的に経理ができるように預金通帳の使い方やクレジットカードの管理方法などは税理士さんが得意とする分野です。

さらに、日々のデータ取込みを自分で行って毎月の税理士さんのチェックをうけることで毎月の経理処理を安全に完了することができます。

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②クラウド会計を導入しても節税知識とはリンクしない

クラウド会計ができることは日々の経理処理を効率的におこなうことです。

クラウド会計でできないことは次のことです。

×経理について合っている・間違っているの判断はできない

×個人事業と法人なりの有利不利判定はできない

×税法についての節税情報はない

×決算処理とよばれる特殊な経理は自動でできない

×決算処理に必要な資料に何があるかはわからない

あくまでも「帳簿入力をする処理の時間が短縮されるだけ」ということをしっかりと理解しておきましょう。

自動的に経理してもらったものが正しい帳簿になっていて税務調査が入っても安心というわけではありません。

AIで自動経理されたものは安心と思っていると、自分のチェックをおろそかにしてしまうことがあります。

自分で経理や税金に関する知識がなければ、かえって税務的なリスクが増えてしまう可能性があるので注意しましょう。

ポイント

税法は毎年コロコロかわります。

さらに税理士さんでも見落としてしまうような細かい規定まで存在します。

税法に関するアドバイスについては税理士さんに相談しながら検討することが重要です。

③クラウド会計に積極的に対応している税理士はそれほど多くない

税理士事務所は様々な会計ソフトに対応していることがあります。

しかし、クラウド会計は急激に伸びてきている会計ソフトで柔軟に対応している税理士事務所はそれほど多くありません。

税理士さんの年齢層は次の通りです。

(平成26年第6回調査)

・20歳代0.6%

・30歳代10.3%

・40歳代17.1%

・50歳代17.8%

・60歳代30.1%

・70歳代13.3%

・80歳代10.4%

・無記入0.5%

(参考:第6回税理士実態調査報告書から)

税理士事務所がクラウド会計に積極的に取り組めない事情は次のものが考えられます。

・税理士の年齢層が高く新しい会計ソフトに消極的な可能性がある

・税理士事務所で経理を代行する場合には以前から使い続けている会計ソフトが決まっている

・税務申告の際には会計ソフトと別の専用税務ソフトを使っている

・クラウド会計を使っているお客様の修正をする場合、税理士事務所で経理した方が安心

・プロから見るとクラウド会計は使いにくい

このような事情もあり、積極的にクラウド会計に算入していない税理士事務所が多いものと考えられます。

確定申告時期に急に不安になってクラウド会計に対応している税理士事務所を探しても受け入れ可能な税理士事務所が限られてしまう可能性があります。

ポイント

クラウド会計に対応している税理士事務所はまだまだ多くありません。

クラウド会計の販売会社で対応税理士事務所を紹介するサービスもありますが、本当に積極的に対応しているとは限りません。

税理士さんは会計ソフト自体には慣れていますので、必要があればしっかりとクラウド会計に対応していってくれます。

しっかりと自分と相性のよさそうな税理士さんを探して、クラウド会計に対応してほしいと伝えることの方が重要です。

まとめ

クラウド会計は非常に便利な会計ソフトです。

しかし、クラウド会計は今までの会計ソフトとは異なったクセがある会計ソフトです。

会計や税金の知識がないままクラウド会計を信用しすぎると間違った経理がたくさん登録されてしまうリスクがあります。

見た目はきちんとした帳簿のように見えてしまうので税務調査の際に思わぬ指摘を受けることもあり得ます。

日々の経理が効率的にできる便利ツールと割り切って、しっかりと税理士さんにチェックしてもらいましょう。

クラウド会計に対応している税理士事務所はまだ多くないため早期に税理士さん探しをしておきましょう。

税理士選びのポイントは自分に合った税理士さんを選んでから、クラウド会計に対応してほしいとお願いする方が会社にとってメリットがおおくなります。

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