業績が上がる会社と業績が下がる会社の経理~社長が経理を自分でしてはいけないワケ~

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業績が上がる会社と業績が下がる会社は一体何が違うのでしょうか?あまり知られていませんが経理にポイントがあることがあるのです。

経理でわかる業績が上がる会社とさがる会社~社長が自分で経理をしてはいけないワケ~

税理士事務所に開業時からサポートを受けていない場合、創業準備段階からすでに経理をおこなっていく必要があります。

起業してすぐに、領収書をもらったり、請求書を作ったり経理は絶対に避けられません。

「開業当初は経理担当者を雇うなんて無理」という声が聞こえてきそうです。

開業したばかりで、専属の経理の方を雇用しても、売上を作ることができるわけではありません。

経理をおろそかにすると会社にどんな影響が出るかをみていきましょう。

売上げ

業績が良くなるには何が必要でしょうか?

経営者が「経営についてしっかりと考える時間」「経営者が動ける時間」です。

これを代わってくれる人がいるなら、社長はその人にやってもらうことになります。

では、なぜ社長が経理をしているのでしょう?

社長が経理をしても経営上にプラスがない理由は分かっていただけると思います。

 社長が自分で経理をすると会社の業績が下がるのです。

その理由をみていきましょう!

その1 経営者が経理で忙しいと売上が下がる!

経理をするには事務所にいる必要があります。

最近でこそ、クラウドの会計ソフトが出ていますが外出先で経理が完結するレベルではありません。

社長が経理をしているシーンを見てみましょう。

きちんと会社の経理をするためには、事務所での事務作業が必要になります。

特に、経理経験がある方でなければ経理は思いのほか時間がかかります。

領収書や請求書をどうやって揃えて保存したらよいのかも分かりません。

正解が分からないまま時間だけが過ぎていきます。

社長が事務所にいるということは、営業もできていません。

今月の売上も作れなければ、来月の見込みの仕事の商談もできていません。

売上を作ることができなければ、社長の頭の中にあるのは「支払い」=「お金の心配」です。

経理=お金の心配になることが多くなるため、より業績は悪化してしまいます。

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その2 経営者が忙しいと経理自体が停滞する!

経理を自社・外部に依頼すると大きなコストがかかってくるため、経営者自身が経理をすることがあります。

経理専門の事務員さんを雇用しようとすると、月10万円~20万円のお金が必要になります。

外部に帳簿の作成を依頼している場合でも、月1万円~5万円くらいの費用がかかってきます。

経理を自分でおこなえば、これらの費用はかかりません。

最近では、市販の会計ソフトでも使い安いものがたくさんでています。しかも、市販の会計ソフトは低価格で使い始めることができます。

このように、経営者自ら経理を行ってしまう環境ができあがってしまっているのです。

しかし、社長が経理をすることで業績に大きな悪影響があるのをご存じですか?

ガソリンを入れたり、お茶を買ったり、交通費を支払ったりと毎日、領収書・請求書などがでてきます。

経理を経営者が自らやるということは、これらの領収書整理も伝票整理もしていかなければなりません。

最初はまじめに経理している社長も、本業が忙しくなると領収書の整理や伝票整理の時間もとれなくなります。

しかも、経理を他人に委ねることを前提に経理を考えていないため、社長以外のだれも経理が分からないという自体まで引き起こしてしまいます。

さらに、経営者が毎日経理することができなくなることによって、領収書も帳簿入力も止まってしまいます。

残業

その3 経営分析の基礎資料が上がってこない!

本業が忙しくなると、領収書の整理も帳簿の作成もできないことになります。

経理が毎日→毎週→毎月→四半期→年一というように、溜めてから経理するようになります。

会社の経理に時間がかかってしまうことにより、経営分析資料の鮮度がドンドン落ちていきます。

毎日帳簿をつけていたならば異常値に気づくのも早くなります。

帳簿を一年分まとめてつけていたのでは、経営的に気づく機会が1年に1度になってしまいます。

社長が作る試算表ができあがらないということは・・・

会社の状況に気づく試算表を1年に1度しか作れないことになります。

資金繰り対策も1年に1度後手に回って行くことになります。

入金の遅れや支払いの遅れにも気づかないまま経営していくことになります。

資金繰りの悪化や信用力の低下に気づかない取引を拡大していく可能性が高くなります。

社長が忙しくなり帳簿作成がおろそかになると、取引をしたときと帳簿をつけるときで時間に開きがでます。

取引から帳簿作成までの時間が長くなるほど記憶も曖昧です。

正確な帳簿というよりは、とりあえずの帳簿になってしまいます。

経営判断を定期的に行うというルールが崩壊することで会社の業績は悪化していきます。

その4 経営者がまとめて経理することで経理の時間とコストが余計にかかる!

経理は定期的にこなしていなければ、曖昧な記憶と不足資料がわからないまま経理をしていくことになります。

いざ、帳簿をつけようと思うと経理の見直しや不足資料の洗い出し、確認事項の調べ直しなどが頻繁に発生します。

経理はそれだけでは生産性の高い仕事ではありません。その経理に余計に時間を取られてしまうのです。

例えば、

ATMの振込明細が見当たらない場合に銀行窓口で振込先確認をするにも数日から2週間程度の時間がかかります。

クレジット明細を紛失している場合に再発行依頼をしても2週間程度の時間が必要です。

資料をもらってから、さらに思い出しながら経理処理をしていくことになります。

曖昧な記憶で経理をすることで、経営判断資料が正確でないものになり、税務調査でのリスクも大きく跳ね上がってしまいます。

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その5 帳簿に集中することで周りが見えなくなる

経理が好きという経営者の方もいらっしゃいます。

毎日コツコツと領収書整理も伝票整理もしっかりできています。

みると、領収書の貼付も帳簿の入力もほぼ完璧です。

毎日帳簿をつけることを行っているのですが、帳簿をつけることに集中しすぎてしまって経営判断資料としての見方をしなくなってしまうのです。

「帳簿をつける」=「習慣化」できるのですが、経営分析を定期的におこなうということは習慣化しにくいのです。

毎日帳簿をつけることに集中することで、入力が終わったら、「今日の仕事が終わった」と満足してしまいます。

会社のお金がなくなってから、初めて気がつくということにならないよう帳簿の作成を最終ゴールにしないようにしましょう。

ビジネスイメージ―プランの選択

なぜかお金が残らない会社が業績を改善~税理士事務所に経理依頼~

 税理士事務所にくる相談で多いものは何かご存じですか?

「手元にお金が残らない」です。

「売上もこんなにあるのに手元にお金が残らない」という不安を訴える方が多いのです。

特に、確定申告時期や法人税の決算申告時期に相談にいらっしゃる方は、「最初は自分で経理をしていたが、売上も増えて忙しくなって経理に手が回らなくなった」と。

経理に集中しすぎて気づくのが遅れると・・・

会社のお金がなくなるということは、急激に業績が悪くなります。

お金がなくなると、経費も使えなくなります。営業も仕入もできなくなります。

銀行に融資を打診しても、お金の流れが不透明なため融資がうまくいかなくなります。

税理士事務所に依頼し、税理士事務所が経理処理を行うことでお金の流れが明確になってきます。

お金の流れを明確にしながら、正しい帳簿をつけ、経営分析をすることが可能になります。

会社の利益とお金の流れを改善することで会社の経営状況を改善できるのです。

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 まとめ

経営者自身が経理をすることで、得られるはず売上を失っていたり、経営分析の機会を失ってしまうことがあります。

経理や事務は、専門の人を雇用したり、税理士事務所に依頼することができます。

しかし、経営者は社長自身でなければなりません。

社長の貴重な時間は、社長でなければできないことに充てなければいけないのです。

「会社にお金が残らない」・「経理に時間がかかっている」という悩みは、税理士事務所をうまく活用することで改善してみてはいかがでしょう?

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