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保険外交員のための青色申告とは【保険営業マンの確定申告の注意点】
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保険外交員の方の中には給与所得だけではない方が多くいらっしゃいます。一部報酬部分があるために、確定申告が必要になります。保険外交員の方の中には青色申告を簡単に考えてしまっている方も多いので税務調査で大きなトラブルにつながるので注意しましょう。
保険外交員のための青色申告とは【保険営業マンの確定申告の注意点】
保険外交員の方の収入はバラつきが非常に大きな業界です。
収入の高い方は数千万円以上になっている反面新人保険外交員の方は収入ベースで100万円・200万円と少額になる方もいらっしゃいます。
保険外交員の方は日々アポイントメントをいれて営業に動いていることから自分で経理をすることが難しいという特性もあります。
保険外交員専門の記帳代行会社というものもあり、営業所のみんなが頼んでいるところに頼むという方も多いと思います。
自分で経理をして確定申告をする場合でも、記帳代行会社に経理を依頼して確定申告をする場合でも自分の帳簿がどうなっているのかを見ておくことをお勧めします。
保険外交員の方が思っている以上に青色申告をしっかりとすることは難しいのです。
仮に税務調査が入った場合、帳簿が正しくなければ修正申告が必要になったり、ひどい場合には重加算税というペナルティーを受けることにもつながります。
今回は「保険外交員の方のための青色申告」を見ていきましょう。
(目次)
1.青色申告の人がやるべきこととは
2.青色申告には2種類ある
3.自分の帳簿のチェックポイント
4.保険外交員が正しい青色申告をするためには
5.まとめ
1.青色申告の人がやるべきこととは
保険外交員の方の中には白色申告と青色申告の違いについて誰も教えてくれない方もいらっしゃると思います。
しっかりと帳簿をつけるなど一定のルールを守れば青色申告は難しい物ではありません。
税理士さんを頼む場合には、絶対に青色申告にした方が税務上のメリットが多くなります。
青色申告と白色申告では、青色申告の方が年間10万円以上の節税になるケースが多いのです。
青色申告と白色申告の違いは「白色申告の人は青色にしても手間が変わらない?~知らない間に損をしている人続出~」をご覧ください。
ここでは青色申告の人がおこなうべきことをみてみましょう。
①提出期限までに「青色申告承認申請書」を税務署に提出する
②日々の取引状況を記帳して、帳簿書類を一定期間保存する(複式簿記または簡易帳簿で帳簿を作成)
③確定申告書を提出期限までに提出する
青色申告を始めるためには、提出期限までに「青色申告承認申請書」を税務署に提出しなければ受けられないので注意しましょう。
(青色申告承認申請書の提出期限とは)
○開業した場合:開業から2か月以内
○開業2年目以後:その年3月15日まで
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2.青色申告には2種類ある【10万円・65万円の差とは】
青色申告承認申請書を期限内に提出して、12月31日までに税務署から却下通知がこなければ翌年3月15日までに提出する確定申告書は「青色申告」で提出できることになります。
青色申告には青色申告特別控除という節税に役立つメリットがあります。
この青色申告特別控除額には「10万円と65万円」の2種類あります。
経費のように出費をしなくても経費に用に節税効果がある青色申告特別ですから、10万円よりも65万円の方がよいに決まっています。
ただし青色申告特別控除の65万円と10万円では受けられる要件が違うので注意しましょう。
(青色申告特別控除65万円の要件)
①事業的規模の業務であること
※保険外交員の場合には、事業に該当するので通常は問題なくクリアします。
②正規の簿記の原則(複式簿記)により記帳すること
③確定申告書に貸借対照表と損益計算書を添付留守こと
④確定申告書を法定申告期限内に提出すること(3月15日までに提出)
3.保険外交員のための自分の帳簿のチェックポイント【任せていてもリスクは自分】
保険外交員の方の中には税理士さんや記帳代行会社に経理を依頼している方もいらっしゃると思います。
経理を人に任せたからといって安心してはいけません。
あくまでも経理をして確定申告まで依頼していても、税務調査があった場合のリスクは自分に帰属するのです。
税理士さんや記帳代行会社に依頼している場合でも、自分の経理内容がどうなっているかは理解しておく必要があります。
(保険外交員の帳簿チェックポイント)
①仕訳帳・総勘定元帳は手元にあるか
②仕訳帳に記載されている内容に「取引先名・内容」が記載されているか
この仕訳帳の内容がしっかりと記載されていない場合には、
①帳簿の内容で取引の内容がわからない
②税務調査の際に説明を求められる項目が増える
領収書の内容が正しいかどうかなどどのように判断して経理をしたのかが帳簿上わからないということになります。
適当に出した領収書をつけるだけで青色申告ができるという説明は間違っているので注意しましょう。
できるだけ帳簿の内容などをしっかりと記載してもらいながら、青色申告特別控除の65万円を使うことをおすすめします。
4.保険外交員が正しい青色申告をするためには
保険外交員が正しい帳簿をつけるためには次の点を守りましょう。
(自分で経理する場合)
①毎日領収書を整理して、1週間に1度程度は経理をする
②弥生会計・MFクラウド会計・freee(フリー)など市販ソフトで効率的に経理をする
③1ヵ月以上経理ができなければプロに頼む
(税理士さん・記帳代行会社に頼む場合)
①信頼できる税理士さん・記帳代行会社に依頼する
②毎月しっかりと領収書など会計資料を提出すること
③提出漏れがあった場合にはすぐに追加提出すること
保険外交員の場合、現金支出だけではなくクレジット利用も多い業種です。
しっかりと領収書整理をしていなければ経費の二重計上や個人支出の経費処理など税務トラブルを生んでしまいます。
青色申告のメリットを最大限生かすためには、信頼できるプロの税理士さんを探すことも一つの方法です。
5.まとめ
保険外交員の方は青色申告を上手に活用することで大きな節税が図ることができます。
ただし、青色申告に関する情報を正しく得ていなければ簡単に青色申告になると勘違いしてしまいます。
青色申告を正しくおこなうすることで節税ができるのでできることから経理を整えていきましょう。
効率的に青色申告のメリットを生かすためには保険外交員の税務に詳しい税理士さんをお願いするのも一つの方法です。
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