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飲食店の経理は非常に大変です。特に深夜まで営業して閉店してから経理をするわけですから売上を伸ばすことを考える時間が削られてしまいます。効率的に経営するために飲食店が経理代行を頼むポイントを見ておきましょう。
飲食店が経理代行を頼むポイント
夜遅くまで営業していて、「経理に割く時間がない!」という悩みは飲食店の社長に多い悩みです。
飲食店が経理関係をアウトソーシングするにはどうしたらよいでしょう?
特に、毎日たくさんの領収書が出て、売上伝票も多い業種です。
夜遅く閉店してレジを締めるのはいつも社長。
お金に関することは社長が一番詳しいので、経理も社長がとなりがちですが社長が経理をしてはいけません。
社長が自分で経理をしてはいけない理由についてはこちらをご覧ください。
経営者も忙しい飲食店ですが、経理を外部に委託するには経理代行を頼む事前準備が重要なのです。
飲食店の経営者が忙しい理由
飲食店の経営者が忙しい理由は、社長がプレイングマネージャーになりやすいからです。
「料理ができる人=経営者」の構造が強い会社は、社長に負担が偏りやすくなります。
仕入れ・仕込み・料理・片付けをすべて行う必要が出てきます。
社長がすべてを自分で行う必要があれば、経理に関しても社長しかわからないことになってしまいます。
これでは飲食店が会社として成長できなくなってしまいます。
飲食店の経営者に負担がかかりすぎないように最低限、経理を経理代行(記帳代行)に任せましょう。
飲食店の経理代行は失敗すると税務調査にあたりやすくなる?
経理代行の準備を間違うと税務調査を誘発する可能性があります。
飲食店を経営している方は、領収書の数が多くなります。
仕入れ専門のところから毎月まとめて請求をもらって、よく月に支払いというところもあると思います。
しかし、こまごまとした食材は毎日近所のスーパーで購入していることも多いはず。
なぜ、飲食店の経理代行の出し方を間違うと税務調査を誘発してしまうのかというと次の点です。
・飲食店の粗利益率はお店によって大きく異なることがある
・飲食店は売上漏れを指摘しやすい業種である
・飲食店は経理をきちんとできていないところが多い
つまり、経理代行を依頼するときにきちんとした事前準備ができていなければ上記のすべての指摘事項に当てはまりやすいのです。
飲食店の経理代行前のにやるべき整理ポイント
飲食店が経理を外部に外注する前に自社の経理状態をチェックしていきましょう。
1. 使っているレジの種類はなにか?
2. 毎日の現金の残高を管理しているか?
3. 売上金をきちんと預入しているか?
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1.使っているレジの種類は何か?
たまにレジのない飲食店があります。
レジのない飲食店はないと思われるかもしれませんが、レジをレジとして使っていないお店などです。
いつもドロアが開いていて、レジとしてではなく現金入れとして使われている状態です。
これでは、レジで売り上げを管理することができません。
この状態のお店は税務調査が入った場合に、トラブルになりやすいです。
また、使っているレジによっては毎日の集計がでないものや、控用のレジロールがないものなど様々です。
自社で使っているレジをチェックすることで、経理委託に出す資料が変わるので事前にチェックしましょう。
レジの打ち込みの徹底と、毎日の売上集計を打ち出すことをルール化しましょう。
2.毎日の現金残高を管理しているか?
飲食店は毎日お金が動きます。
売上金の入金があり、仕入れが行われて支払いが毎日出ます。
現金管理が非常に面倒な業種になります。
しかし、お金の動きが多いがゆえに管理をしていなければミスが多くなります。
毎日閉店後にしっかりと現金管理をしていなければ、売上が正確でなかったり、仕入れが漏れたりしてしまいます。
閉店後には、現金の実際残高の確認と現金差をしっかりと管理しましょう。
3.売上金をきちんと預入れしているか?
毎日銀行に行くなんて無理だという声をよく聞きます。
たしかに、毎日銀行に行くのは大変です。
毎日銀行に行く時間があれば、少しでも休みたいと思うかもしれません。
ある程度の規模の飲食店の場合には毎日銀行に行きます。
これは、税務的な問題だけではなく盗難リスクや横領防止の観点からも重要なことです。
それだけではありません、銀行の印象が変わります。
毎日必ず前日の売り上げをコツコツと預け入れていれば、お金に関してしっかりしている飲食店とわかります。
銀行は、ずさんな経営を嫌います。
しっかりとしている経営者を評価します。
決めたことをしっかりと行う経営者は、業況も改善していきますから預入額も増えていきます。
いざというときに、銀行融資の話も進みやすくなります。
飲食店の経理委託のススメ方
飲食店の経理を会計事務所などに委託することで、社長の時間を有効に使いましょう。
そして、税理士事務所のプロの経理に任せることで税務調査のリスク対策も行っていきましょう。
実際に、飲食店の経理を外注する際には次の点に注意して行いましょう。
① 会社で現金を管理する
② 毎日手書きの管理表を作成する
③ 銀行預け入れを徹底する
たった、これだけを行うだけで経理を外部に委託しやすくなるのです。
逆に、これをできない状態で経理を会計事務所に委託していても安心の経理になりません。
まとめ
飲食店は経理作業が多い業種です。
経営者が経理をすることで会社の成長が止まってしまいますから、経理委託できる体制を整えましょう。
飲食店の経理を外注するために、事前準備をしっかりと行っていくことが重要です。
飲食店の経理について得意な税理士事務所に事前に相談してみてはいかがでしょうか?
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