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「じぶん経理」と税理士さん活用法【自動経理で税務調査トラブル増加か】
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個人事業主の方や法人経営者は「クラウド会計で税理士いらず」と思っているかもしれません。これは「間違い」です。これからは自動経理で税務調査リスクが高くなるじだいにはいっているのです。
「じぶん経理」と税理士さん活用法【自動経理で税務調査トラブル増加か】
クラウド会計が急速に普及してしてAIによる自動経理が進んでいます。
クラウド会計によって自動経理ができるのであれば「税理士さん不要説」という話もでてきます。
新聞報道でも税理士さんの仕事は9割以上がAIに代替可能という記載さえ出てきました。
AIの発展によって経理や確定申告が簡単にできることで「税理士さん不要」ということになっていくのでしょうか?
個人的には自動経理が普及することで税務調査でのトラブルは増えていくのではないかと考えています。
その理由とこれからの税理士さんとの活用法を見ていきましょう。
「じぶん経理」と税理士さん活用法【税務調査のコツ】目次
1.正しい青色申告は毎日の経理が重要
2.簡単に正しい青色申告ができる時代が到来(自動経理で青色申告も安心)
3.自動経理が正しい内容とは限らない(税務判断がなければ税務調査トラブル続出)
4.クラウド会計時代こそ税理士さんが重要
5.まとめ
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1.正しい青色申告は毎日の経理が重要
個人事業主の人も法人設立をして初めて税務調査を受けた人は「帳簿をつけることが難しい」と感じたはずです。
しっかりと経理をしなければと思っていた方でさえ、「自分がつけていた帳簿が正しいか不安」だったことでしょう。
自分なりにしっかりと経理していたつもりでも、税務調査の調査官に「これは認められません」や「この売上が抜けています」という指摘も起こった方の方が多いかもしれません。
なぜ帳簿をつけていたのに間違いが多かったのかを考えてみましょう。
それは「毎日コツコツと帳簿をつけていなかったから」というのが理由です。
1年分の領収書・請求書をまとめて確定申告や法人決算時期に経理していた方に指摘事項が多いのです。
(税務調査で指摘を受けない帳簿のポイント)
①領収書やレシートは毎日記録しておく
②交際費や会議費などは出席者などをレシートの裏に記載しておく
③事業に関係のあるものとプライベートなものを区分して領収書などを保存しておく
「ダイエットと同じように自分一人では経理は続かない」という人も多いのです。
そのために経理が後手に回って税務調査で税務署から叱られてしまうのです。
毎日帳簿を正しくつけることを習慣にしないことで不正を起こしてしまう隙間ができてしまうのです。
自分経理を規則正しく続けるために税理士さんを頼んでいるという方もたくさんいます。
毎月チェックしてもらうことで「じぶん経理」を続けることとプロのチェックを受けることでリスクを下げていくのが上手な経営者です。
2.簡単に正しい青色申告ができる時代が到来(自動経理で青色申告も安心)
会計ソフトを使うことで「誰でも簡単に経理ができる時代」になって20年くらい経っているのではないでしょうか。
そして、今まさに「クラウド会計の開発で自動経理の時代」に入ってきています。
領収書はスマホで撮影すれば経理がされます。
毎日パソコンを開いて経理をしなくとも、移動時間にスマホで撮影するだけで経理が終わってしまうという時代になったのです。
インターネットバンキングを活用していれば預金履歴が自動的に会計ソフトに経理されます。
ほとんど何もしなくても「毎日の経理が自動化」という時代がきています。
MFクラウド会計や弥生会計オンラインを上手に使うことで個人事業主や一人社長の経理の時間が大幅に削減されてきました。
正しい青色申告をする際に一番問題となった「即時経理」という部分が簡単にクリアできるようになりました。
今まで税務調査の際に問題になっていた「毎日経理をしていない」というトラブルの種を解消していきましょう。
3.自動経理が正しい内容とは限らない(税務判断がなければ税務調査トラブル続出)
AIの発達とクラウド会計の普及によって今後は自動経理が進んでいくでしょう。
これだけ聞くと「クラウド会計=税理士いらず」と思ってしまうかもしれません。
新聞紙面でも税理士の仕事はAIによってなくなるなんていう記事まで出ているので、そう感じても無理がありません。
ただ、自動経理が進むほど税務調査でのトラブルはどんどん増えていくと思います。
なぜならクラウド会計の普及で税理士さんを頼まない人が増えるほど、税務調査はやりやすいと思っているからです。
(クラウド会計の普及で税務調査トラブルや経営問題が増える理由)
①レシートや領収書を含めて自動経理で帳簿が自動作成できるようになる
②確定申告や法人決算も簡単に出来上がるようになる
③税理士さんを頼まない個人事業主・法人が増える
④判例を含めて「どこまで経費で落ちるか」はわからないまま確定申告をする
⑤税務調査でチェックされる項目を知らないためミスに気が付かないまま自動経理をしていく
⑥税務調査の際に税法に沿った答弁をできる知識がないまま調査を受ける
⑦「これは認められません」といわれると納得せざるを得ない
⑧税務調査で莫大な納税が出ることで資金繰りが悪化
⑨税金滞納などが出て銀行融資が受けられなくなる
⑩節税情報や税制改正情報を提供してもらえず、損をし続ける
4.クラウド会計時代こそ税理士さんが重要【経理代行だけではダメ】
クラウド会計が普及すると「税理士いらず」と思っている経営者は最終的に大きな損をしてしまうリスクがあります。
自動経理ができるようになることで、自社の経理が効率化されるだけです。
本来税理士さんは帳簿をつけることが仕事ではありません。
帳簿に関して税理士さんは「帳簿の付け方」を教えてくれる人だったのです。
税理士さんの本当の仕事は「税務チェック」「経営相談」「資金繰り対策」なのです。
経理はお客さんが自分でつけた帳簿をチェックして、税務上問題のないことを確認することが仕事なのです。
脱税をして利益を出しても、ろくなことになりません。
しっかりと経理をして節税をすることで利益を出しながら会社を成長させることが経営者と税理士さんの仕事です。
お客さんがつけた帳簿をチェックすることで、税理士さんは税務調査の際に「お客さんを守ってくれる」のです。
税理士さんが適当な領収書を渡されて経理していれば、税務調査の際にお客さんをきちんと守ることができないのです。
なぜなら「税理士さんもわかっていないのだから、正しくないに決まっている」ということになるからです。
(節税や税務コンサルに強い税理士さんが選ばれる時代)
ただ会計帳簿の記録をしてくれる税理士さんの仕事はAIの普及で淘汰されていくかもしれません。
しかし、節税や税務コンサルが得意な税理士さんは非常に重宝される時代です。
経営者にとって重要なことは「日々勉強して知識豊富な税理士さんを見つけること」です。
自社で経理をする時間がなかった会社も自動経理で自社経理ができるようになります。
税理士さんから情報をもらいながら会社を成長させることができる経営者が勝ち残る時代です。
5.まとめ
クラウド会計の普及で自動経理が今後主流になっていくかもしれません。
税理士さん不要説まで出てくるかもしれません。
税理士いらずを真に受けて自動経理に依存すると税務調査で大きなトラブルに発展するリスクがあることを知っておきましょう。
自動経理はあくまでも経営者や会社の経理が正しい判断ができる前提で「経理の効率化」ができるだけです。
経費で落ちないものを「経費」として教えてしまえば、間違いを複製し続けます。
一方で税務調査をする税務署側はしっかりと資料を細かくチェックする現在の税務調査手法を維持します。
つまり、税務調査をする方はレベルが上がりますが、自動経理に依存した会社側は経理も税務調査にも弱くなっていく傾向がでてきます。
今後は節税や情報に詳しい税理士さんを顧問につけることで成長し続ける会社を創っていく時代です。
今すぐ一緒に成長できる税理士さんを探しましょう。
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