稼げる経営者は知っている経費の種類

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経費にも知っておくべき種類があることをご存知でしょうか?経費と一口にいっても種類によって性質は異なっているのです。

稼げる経営者は知っている経費の種類

税理士は毎月たくさんのお客様の数字をみていますが、経営者はたくさんの会社の数字を見ることは難しいですね。

当たり前のことですが、個人事業も法人も会社を経営していくと経費がかかります。

まったく経費がかからない起業というものはありません。

コピー1枚とるためにも、コストがかかります。

事務が苦手だからと事務員さんを雇用すれば、人件費もかかります。

人間が生きていくために、生活費がかかるのと同じように会社が生きていくためにも経費がかかるのです。

経費が多くかかれば赤字になる。経費が少なければ黒字になる。

当たり前のことですが、経営者はもっと深く経費を知らなければ儲からないのです。

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儲からない会社の経費意識

儲からない会社は経費をすべて同じものだと考えています。

「経費」は「ケイヒ」だと。

これでは、どんぶり勘定経営から脱することができません。

例えば、

売るための商品を仕入れたものも、売上原価という経費になります。

取引先を接待した経費も交際費という経費になります。

事務所の家賃も地代家賃という経費になります。

法人の場合、社長のお給料も役員報酬という経費になります。

決算書の中には経費に色がついていない

決算書をみても経費の種類ごとに色がついていないのです。

経営者がしっかりと経費の種類を理解してなければ、会社の成長に役立つ経費がわからないのです。

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儲かる会社は知っている経費の種類

経費は固定費と変動費という2種類の経費に分かれるのです。

この固定費と変動費というものを理解していなければ、コストカットの方法がわからなくなってしまいます。

必要な経費を削減してみたり、無駄なコストを放置してしまったり。

儲かる会社は、簿記の勘定科目の内容だけでなく経費に種類があることを知っているのです。

ゴム印

変動費は生産量や販売量の変化に伴って変化する経費

経費の中には、商品を製造するたびにかかる経費や商品を販売するたびにかかる経費というものがあります。

これはどんな経費でしょうか?

例えば、

自動販売機のジュースであれば、1本売るために1本仕入れます。

団子を作って売る場合には、団子のためのもち米を仕入れます。

美容室であれば、パーマやカラーの売上のために、パーマ液やカラー液を仕入れます。

このように、売上を上げるために仕入れるものを変動費といいます。

決算書でいうと、売上原価という部分をみるとわかる経費です。

製造業の場合は、もう少し複雑になります。

例えば、

中古車販売業であれば、自社整備の場合は整備の人件費や外注費が必要になります。

工場であれば、製造ラインのパート・アルバイト人件費が必要になります。

工場の中には機械があり、この減価償却費やメンテナンス費用なども必要になります。

製造業については、決算書の当期製品製造原価という科目がこれにあたります。

変動費が下がる効果

変動費が下がると、1つの商品や製品を販売するコストが下がったことになります。

変動費の改善は1つあたりの商品からとれる利益が改善していくことにつながります。

例えば、

売価 100円 原価(変動費)80円 利益 20円

↓ 10%改善後

売価 100円 原価(変動費)72円 利益 28円

インパクトが薄いですね。

では、100万個で考えてみましょう。

 売上高 1億円 原価 8,000万円 利益 2,000万円

 ↓10%改善後

売上高 1億円 原価 7,200万円 利益 2,800万円 利益800万円改善

利益が800万円でました。

変動費の改善の効果は販売数量が多いか、商品単価が大きくなければ、大きな金額の利益は出ません。

1つあたりの商品単価が低ければ、「たったこれだけ?」という程度です。

しかし、会社は小さな売上の積み重ねで売上を作っています。

変動費を理解して、自社の変動費の明細を分析することで改善できることがあるはずです。

固定費は毎月一定かかる経費のこと

変動費と対照的に、商品の販売や製品の製造の数量に関係なく毎月一定かかる経費のことです。

例えば、

事務所や倉庫の家賃

固定給の人件費

損害保険や生命保険の保険料

などです。

売上が多かろうが、少なかろうがかかってくる経費です。

固定費はコントロールが難しい経費になります。

家賃を下げるとなれば、引越しをするか大家さんに交渉する必要があります。

事務所を移転する場合には、敷金や前家賃など様々な出費がかさみます。

パートさんなどの場合、移転するなら退職するというケースも出てきます。

正社員の固定給も下げることは難しい問題になります。

社員のモチベーションが下がり売上自体が下がってしまったり、余計な労使トラブルに発展することもあります。

固定費は下げるよりも上げないことが大事

固定費を下げるには、職場環境に大きな変化をもたらします。

会社は固定の経費が増えるほど売上を上げていく必要が出てきます。

業績の良い時に、固定費を上げてしまうと不況になった際に身動きが取れなくなってしまいます。

固定費を最初から抑えておくことで、好景気の時も、不景気になった時も戦略的にお金を動かせるようにしましょう!

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まとめ

経費を変動費と固定費の2種類の経費があることを知っておきましょう。

固定費は削減が難しいため、最初から増やさない努力をしていきましょう。

売上が上り調子のタイミングでは、固定費の増加ではなく、変動費の見直しをしていきましょう。

経営について積極的に考えてくれる税理士事務所に相談してみてはいかがでしょうか?

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