日々の経理を効率化~経費の支払い効率化方法とは?~
- 2016/8/30
- 経理・帳簿
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起業したての会社や中小企業にとっては、経理を効率化することが非常に大切です。そして経費を効率的に管理することが経理の効率化につながります。無駄な経理の時間とお金をカットする方法を今すぐマスターしましょう。
日々の経理を効率化~経費の支払い効率化方法とは?~
実はここ最近は経理の大改革が起きています。
今までにはなかった経理の産業革命です。
パソコンが普及し始める前は、紙と鉛筆・そろばんで経理をしていました。
まさに、職人の仕事です。経理は専門職でした。
ところが、パソコンが普及してくるとコンピューター会計というものが普及してきました。
これによって経理の専門家から経理ができる人に経理の敷居が下がりました。
そして、いまクラウド会計の普及と自動仕訳入力の普及により「誰でも経理」の時代に入ろうとしています。
昔「経理は専門職」→少し前「経理ができる人」→近い将来「誰でも経理ができる」
「誰でも経理」になってくる時代には正しい経理の効率化ができていなければ、効率的な経理ができないのです。
経費には「大きい経費」と「小さい経費」がある
小さい経費とは、タクシー代や飲食代・事務用品代などの少額の経費です。
金額的には数百円~数万円程度の経費です。
日常的にちょくちょくでてくる経費です。
少し大きな会社であれば、経理が小口現金と呼ばれるサブの現金から精算してくれるレベルの支払いです。
この少額の経費を甘く見ているととんでもない目に遭うという話は依然しておりますのでこちらをご覧ください。
大きい経費とは、会社の中の重要な経費関係です。
しかも、支払額も高額になってくる経費です。
経理が小口現金で支払うものではなく、きちんと資金繰りのなかで考慮に入れていなければ会社がおかしくなってしまうものです。
具体的には、
・商品・原材料の仕入れ代金の支払い
・お給料などの人件費の支払い
・外注費の支払い
・事務所や店舗などの家賃の支払い
こういった大きな経費の支払いは、ネットバンキングを上手に活用することで経理を効率的に行うことができます。
ネットバンキングが優れている理由~支払い管理が経理を制する~
ネットバンキングを上手に活用している会社とネットバンキングを使っていない会社では経理の効率化の具合が異なります。
ネットバンキングにはウイルス対策やハッキング対策など様々なものに注意していく必要があります。
しかし、金融機関もセキュリティー対策を行っていることからネットバンキングは普及していっています。
ネットバンキングで経理が効率化できる理由①~ATMに並ばなくてよい~
俗にいう「ゴトーの日(5・10の日)」の銀行は大賑わいです。
そして、「ゴトーの日(5・10の日)」の前の日もその振り込みの人で銀行は大賑わいです。
スーパーのATMコーナーや銀行のATMコーナーの給料日の行列はすさまじいものがあります。
お給料の引き出しをしようと思う従業員や家庭の奥様とお給料を振り込まなければならない会社の経理が同じ列に並んでいることもあります。
お給料の振り込みのために、ATMを占有して30分以上も「ピコピコ」ボタンを押している人までいます。
これでは経理の人は月末は銀行回りだけで仕事が終わってしまいます。
月末は請求書の作成などやるべきことは盛りだくさんなのです。
結局、月末の経理の忙しい時期に合わせて事務員の数を増やしてしまうなど無駄なコストが増えているケースがあります。
ネットバンキングをすることで、ATMに並ばなくても振込・入金・残高確認ができます。
ネットバンキングで経理が効率化できる理由②~銀行振り込み用紙をなくすことがない~
会計事務所が頭を抱える出来事は、お客様が銀行からお金を引出して振込用紙を使って振り込みをしている場合に事件が起こります。
下したお金に対応する振込用紙をなくしてしまっている場合、税理士事務所は倒れそうになります。
下したお金をいくら使って・いつ・どこにお金を振り込んだのかが全く分からなくなるのです。
ネットバンキングを使うことで、振り込みの記録がしっかりと残ります。
紙をなくしてしまったのでわからないということがないのです。
特に、決算時期にまとめて経理を税理士事務所に依頼している場合などは振り込みの紙をなくすことは命取りになるのでネットバンキングを活用しましょう。
ネットバンキングでは次のことができます。
①いつ・どこに・いくら振込んだのか記録が残る
②その振込の説明をしっかりと記録することができる
③取引明細を打ち出すことができる
ネットバンキングで経理が効率化できる理由③~クラウド会計ソフトで自動経理に取り込める~
ネットバンキングを活用する最大のメリットになりつつあるのが、クラウド会計ソフトの進化で自動的に会計処理ができるようになってきました。
クラウド会計などはいきなりパーフェクトに仕訳ができるわけではありません。
しっかりと会計ソフトを育てることで自動仕訳の精度が上がっていきます。
ネットバンキングを行っていることで複数の金融機関の会計処理を自動化できるようになるのです。
実際に経理をしたことのあるかたであればよくわかることですが、預金通帳を入力するとチョコチョコ間違ってしまい会計処理上の預金通帳の残高が実際の通帳残高と合わないことがあります。
このケアレスミスを見つけるためにも、ものすごい労力がかかります。
月末の忙しい時期に「1円・2円の間違い」を探す羽目に合うのです。
これは非効率的な経理です。
経理を効率化して、間違いを減らすためにもネットバンキングを上手に活用しましょう。
まとめ
起業したての会社や中小企業は経理を効率化することで時間とお金を作っていきます。
一番無駄なく経理を効率化できるのはネットバンキングの導入です。
ネットバンキングを導入した後には、会計ソフトを上手に活用して経理の効率化を進めましょう。
経理の効率化は税理士事務所と相談しながら進めましょう!