伸びない飲食店の特徴~なってからでは遅い兆候を見逃さない~

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確定申告も終わって個人飲食店の人もほっと一息になっていると思います。法人で飲食店を経営している人は自社の決算期に向けて利益処分や決算対策が必要になっていることでしょう。飲食店でも売上・利益を上げるところと伸びないところがあります。この差は何かを見ていきましょう。

伸びない飲食店の特徴~なってからでは遅い兆候を見逃さない~

繁盛店と繁盛していない店は外観からわかるかもしれません。

予約が取れないお店やいつ行っても満席というお店は繁盛店といえると思います。

しかし外観だけではわからない飲食店の内情というものもあります。

今時点で繁盛しているように見えていても1年・2年経つと急激に経営状況が悪化する飲食店も多いのです。

伸びる飲食店とは売上が伸びている飲食店のことだけをいっているわけではありません。

伸びる飲食店とは会社として成長している飲食店です。

売上・利益が伸びていたり、節税を上手に活用しながら資金繰りの良い経営に向けて活動しているお店のことです。

伸びる飲食店は戦略的に物事を考えて動いています。

伸びる飲食店の成功の秘訣を考えていくのは方法がたくさんあるので難しいのですが、伸びない飲食店の特徴は共通なのです。

今回は伸びない飲食店の特徴を見ていきましょう。

伸びない飲食店の特徴1:開業やリニューアルの勢いを生かせていない

飲食店はオープンしたての時期、リニューアルをしたときに売上が上がります。

店舗の開店記念はポスティング・SNSなどを行い集客をしやすいイベントが作れます。

露出も多く、店舗に対するマイナスイメージの少ない状態で情報を拡散できる大切な時期です。

オープンして時間が経過していったり、しばらくリニューアルをしていないと売り上げは徐々に下がりやすくなります。

開業してから3年程度は右肩上がりで売上もあがりやすいのですが、それを過ぎてくると飽きられてくることが多くなります。

新規の顧客を確保しつつリピータを作れなければ、3年目からの売上は下がっていきます。

開業・リニューアルの際には一気にお客様が来店されるので事前準備が重要です。

この時期に店舗での対応が悪ければマイナス評価が一気に拡散されます。

逆にサービス・商品・接客で良い評価を得られればSNSなどで拡散されやすい時期になります。

この時期に商品・サービスの価格設定を間違うとその価格帯にあったお店という認識が進みます。

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伸びない飲食店の特徴2:経営者が自分に甘い

飲食店を起業して始める人は以前飲食店に勤めていた人ということが多くなります。

飲食経験がなく、料理のセンスがあって独立する人もいますが飲食店経験のある人のほうが多くなります。

銀行融資を受ける場合でも前職が飲食店という方が融資を受ける点でもポイントが高くなります。

起業すると経営者自身の基準がお店の基準になります。

つまり「どこまでも楽をしようと思えば楽ができる」ということです。

オープンの時間になっても商品陳列棚に商品がびっしり並んでいなくても問題ないと考えれば、商品がなくてもオープンはできます。

経営者が自分の基準をどこに置くかで広まるイメージや噂は変わってきます。

注意したいポイントは勤めていた会社の社長が口うるさいからやめて独立した人です。

「勤めていた会社が厳しい=お客様にとって良いサービスを提供しようとしていた」ということが多いからです。

自分でやった方が楽と思って起業してしまった飲食店独立の場合は、自分に甘くなりやすいので注意しましょう。

自分に甘い経営者が飲食店を経営すると次のようなお店になってきます。

①商品の品ぞろえが悪い

②商品の質が悪い

③商品の提供時間が長い

④ホールスタッフ教育がされていない

⑤経理や確定申告がギリギリ

伸びない飲食店の特徴3:税理士さんと定期的に打合せしていない

伸びる飲食店と伸びない飲食店には別な特徴があります。

しっかりと経営をしている飲食店は税理士さんを頼んでいます。

なぜなら経理を行って毎月の業績を把握したいからです。

個人事業でも法人でも利益がでれば多額の納税になります。

多店舗展開をしていこうと思えば利益を出して、銀行融資を上手に活用して資金調達をしていかなければなりません。

経理・節税・資金調達に必要な情報を上手に税理士さんからもらっているのです。

伸びない飲食店の場合には、税理士さんとの関係を軽視している特徴があります。

そもそも税理士さんを頼んでいなかったり、税理士さんに頼んではいるけども打ち合わせをすっぽかしたりしています。

経営について親身になってくれる税理士さんは毎月の面談予定を組んでくれます。

これは税理士さんもお客様のために時間を取るということです。

1か月先の決まった日の予定を入れることで確定申告や決算まで毎月業績をみながら節税・資金調達・経営相談などを行っていきます。

そのため打合せを1度キャンセルしてしまうと翌月以後の面談スケジュールが入りにくくなってしまいます。

すぐに予定変更をして打合せスケジュールを組みなおさなければ税理士さんと社長の面談予定が入らなくなってしまうのです。

伸びない飲食店の場合、税理士さんとの毎月の時間を取っていないことが多いのです。

結果として決算になってから赤字だったり、予定外の納税になって資金手当てができなくなったりします。

毎月の経営状況を把握していないことで「その日の売上でその日の支払いができればよい」というその日暮らしの経営になります。

これでは将来的なリスクを回避することを考えていません。

経営者自身の年齢も従業員の年齢も毎年上がります。

料理を作る人の味覚も年齢とともに変化していきます。

経営的なリスクは刻一刻と変わっていることから目を背けて、今日の売上だけを見ているため成長しない飲食店になってしまいます。

毎月税理士さんとの時間を取りながら、税理士さんから情報をもらっている飲食店のほうが成長しています。

まとめ

成長しない飲食店には共通の特徴があります。

経営者が自分に甘いという部分が一番大きなポイントです。

税理士さんと毎月打合せをしたがらないという部分も目立つポイントです。

自分にとって聞きたくないことをいってくれるビジネスパートナーを大切にすることで、将来的な大きな損失が起きないようにしていきましょう。

毎月税理士さんと話す時間を取りながら情報を集めていきましょう。

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