弥生会計を使うことで法人決算ができるのか?【会計事務所用ソフトは必要?】
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弥生会計は市販会計ソフトの中で有名どころです。しかし、税理士さんはTKCやJDLなどの会計ソフトを勧めてくることもあります。弥生会計を使って法人決算ができないものなのかを考えてみましょう。
弥生会計を使うことで法人決算ができるのか?【会計事務所用ソフトは必要?】
会計ソフトはいったい何がよいのかなんて一般の人にはわかりにくいですよね。
いったい会計ソフトの何がよいのか、どこが使いにくいのかなんて比較しないとわからないものです。
一般的な個人事業の人や法人が1年間に複数の会計ソフトを使うことは皆無です。
税理士さんにもよりますが、経理と税務のプロの税理士さんは1年間の間に弥生会計・会計王・やよいの青色申告・みんなの青色申告・JDL・TKC・freee(フリー)・MFクラウド会計など様々な会計ソフトを同時に使っています。
1年間に数十社から数百社の経理を代行している税理士さんもいるので、会計ソフトの使いかってを実によく知っている税理士さんもいます。
そんな経理と税務のプロが勧める会計ソフトなら間違いないと思って会計ソフトを勧められるままに使っている個人事業や法人は多いのです。
しかし、家電量販店やインターネットを見ると会計ソフトを販売しているのを目にする機会も多いと思います。
プロの税理士さんが勧める会計ソフトと税理士さんが勧める専門ソフトでは「何が違うのか?」や「どちらがよいのか?」を考えてみましょう。
法人決算におススメの使いやすいソフトは弥生会計プロフェッショナル版
法人の決算作業を効率的に行うためには会計ソフトが重要です。
実は税理士さんの中にも、市販の会計ソフトを使い倒して法人決算を完了している人もいるのです。
税理士さんだから専用の難しい経理ソフトを使っているというわけではないのです。
市販の会計ソフトの中で効率的に法人決算がおこないやすいのは「弥生会計プロフェッショナル版」です。
弥生会計スタンダード版と「弥生会計プロフェッショナル版」の違い【法人決算業務】
法人決算をする場合には、法人税申告書だけではなく勘定科目内訳書というものを作る必要があります。
預金通帳の情報や売掛金・買掛金・役員報酬など様々な内容を決算書の数字のの明細として作る書類です。
この勘定科目内訳書を作るのが非常に面倒です。
弥生会計のプロフェッショナル版は「勘定科目内訳書」を効率的に作ることができる機能がついています。
お値段も弥生会計スタンダード版よりは高いのですが、決算時に「ありがたい」と実感できる機能です。
弥生会計スタンダード版は日常の経理業務に関しては全く問題がありません。
顧問税理士さんがいて、法人税申告書や勘定科目内訳書を作ってもらえるのであれば会社でプロフェッショナル版を用意しなくても問題がありません。
自社で法人決算を行う場合には弥生会計プロフェッショナル版がおすすめです。
会計ソフトはプロ用・セミプロ用・一般用に分かれる【使いにくいソフトも多い】
この「プロ用」「セミプロ用」「一般用」の3種類という話は使ってみた感想ですので、一般的な感想ではありません。
ただ過去の経験と現在の会計ソフトを使っての感想からこの3つのカテゴリーに区分してみました。
会計ソフトを便宜上、プロ用・セミプロ用・一般用の3つに分けます。
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1:プロ用の会計ソフト【TKC】
プロ用の会計ソフトとは税理士さんの税務申告ソフトのベンダーが提供している会計ソフトです。
これらのベンダー系の会計ソフトは税理士さんの税務申告ソフトとデータ連係ができるように作られています。
税理士さんの仕事として効率的に決算申告業務までを行いやすく作られているといえます。
プロ用の会計ソフトは税理士さんの事務所職員なども使っていることがあるので、経理になれた場合「高速入力」ができるように作られています。
コード番号を覚えることで主にテンキーを使うことで経理処理ができるように作られています。
それ以外に消費税などの税務面での集計の効率化ができていたりと、プロならでわのチェック機能がついていたりします。
経理のプロなら効率的に使えるように作られていると感じます。
【プロ用の会計ソフトのデメリット】
プロ用会計ソフトのデメリットは、はじめて経理をする人や会計ソフトに慣れていない人にとっては使いにくいということが挙げられます。
プロが使いこなす分にはよいのですが、経理の経験がない人が直感的に使うことは難しい会計ソフトです。
コスト面でもソフトのリース料金が顧問料と別にかかることがほとんどです。
2:セミプロ用の会計ソフト【JDL・ICS・ミロクなどベンダー系会計ソフトなど】
ベンダー系ソフトの中には、コード番号による高速入力だけではなくローマ字入力で勘定科目を探すことができるものがあります。
高速入力もローマ字入力もどちらでも経理処理ができるという作りになっています。
個人的な感想ですが慣れていれば効率的なソフトと感じるかもしれませんが、使い勝手が中途半端という感じがします。
誰でも簡単にというコンセプトで作られていないのではないかと感じます。
・コードを覚えるのであればプロ用の会計ソフトのほうが作りこみがよい
・勘定科目がわからない人が勘定科目を探す画面が使いにくい
・直観的に使いにくい
3:一般用会計ソフト【弥生会計・会計王・やよいの青色申告・みんなの青色申告・freee(フリー)・MFクラウド会計】
家電量販店やインターネットで販売している会計ソフトです。
弥生会計とやよいの青色申告の違いは、個人法人の両方に対応しているのが弥生会計・やよいの青色申告は個人事業主用です。
これらの市販会計ソフトは一般の人が使いやすく作るということに力をいれています。
ある意味直観的に使えてなんぼということです。
細かく設定をしていくとより効率的に使うこともできますが、経理初心者でも直観的に使うことができるように設計されています。
その商品関係に詳しくなければ「高いソフト=良いソフト」と感じてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
高いソフトでも使いにくいものもあり、低価格でも使い勝手が良いものも多いのです。
一般用会計ソフトは金額的に個人事業用であれば1万円程度・法人用でも3万円から8万円程度で購入できます。
税務申告のためであれば弥生会計が入力処理・消費税チェックなどを含めて使い勝手が良いソフトといえます。
まとめ
「法人決算を弥生会計でもできるのか」という疑問は弥生会計でもしっかりと法人決算を行うことができます。
ただし、法人税申告書を作ることはできないので税理士さんに相談しておきましょう。
弥生会計を使うことで法人の経理のチェックが簡単にできたり、修正作業も簡単に行うことができます。
税理士さんが勧める会計ソフトは経理に精通した人であれば効率的に処理できるものもありますが、経理初心者にはハードルが高いものも多いのです。
自社にとって度の会計ソフトが使いやすいのかを税理士さんに診断してもらいましょう。
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