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節税ときくとものを買うことばかりを考えてしまいますが、利益がでた原因をしっかりと考えていかなければとんでもないことになります。
節税目的で物を買って失敗?~利益の種類を理解した対策を!~
会社経営にとって重要なものは「お金」です。
お金があれば、会社は安心して経営していくことが可能です。
いくら黒字をだしていても、お金がなくなると会社は倒産してしまいます。
利益と税金の関係を考えると、利益が小さくなれば税金が小さくなることが分かります。
利益を小さくするためには、経費を大きくするか売り上げを落とすことが必要になります。
売上を落とすことは通常考えません。
売上を意図的に下げると、翌期以後の売上も下がってコントロール不能になる可能性が高くなるため危険です。
経費を使うことで利益を小さくするというのが一般的です。
しかし、お金の無くなる節税は会社を危機にさらしてしまうのです。
今回は、前回に続いて「お金の残らない節税のチェックポイントの第2回目」を見ていきましょう。
☑ 物を買っておくだけの節税で失敗
一番簡単な理屈の節税です。
経費をたくさん使えば、利益が減ります。
しかし、物を買っても経費になるものとならないものがあることをご存知ですか?
「お金が減ること=経費を使ったこと」と思っている方が多いのです。
お金が減ることと経費になることは違います。
あくまでも、経費になるお金の使い方をしなければ、ただお金が無くなっただけになります。
高額な機械や車両を購入しても、その年の経費にならないこともあります。
ただ、物を買えば経費になる思っていると痛い目に遭ってしまいます。
お金が無くなった挙句に、経費にならないとなれば税金は高いままです。
決算申告は、決算月の2か月後になるため気が付くのは決算後ということも多々あります。
× 無駄なものを買って後悔
「利益が出るくらいなら物を買おう」と思ってしまう。
気持ちはよくわかります。
こういう経営者の方はたくさんいらっしゃいます。
一度立ち止まって考えてみましょう。
「無駄なものか」「必要なものか」
「投資なのか」「浪費なのか」
税金がでるのであれば、物を買いましょうという言葉だけで考えてしまうと、金額ありきになります。
「あと○○万円分使わなければならない」と考えるようになります。
このお金の使い方に優先順位が無くなってしまっているのです。
投資と浪費の区別がいつも以上に無くなってしまいます。
結果として、使わなければ来期に投資できたお金がなくなってしまったり、納税資金が枯渇してしまいます。
物を買うだけの節税は、経営をする上では意味がありません。
× 買う時期を間違って経費にならない
税理士事務所に顧問を依頼していないケースに多い事例です。
経費になるものを購入していれば、節税はできます。
しかし、買う時期も非常に重要なのです。
税務調査の際には、決算期の前後を熱心に調べていきます。
これは、いったい何のためでしょう?
この売上や経費はこの決算期のものかを調べているのです。
つまり、経費になるものを購入しているけども、経費として落とす時期があっているか否かが問題になるケースです。
原則として、経費になるものを購入していても、使っていなければ経費にできないです。
決算直前で購入しているパソコンなどは注意が必要です。
パソコンを購入していても、使っていない場合があります。
後日の税務調査で使っていないことが発覚して、経費としての処理が認められなかったということもあります。
最近では、ネットでの通販で購入するケースもあるため届いていないことを指摘される可能性が高くなります。
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☑ たまたま利益が出ただけなのに焦って失敗
損益計算書や試算表をみると、会社の利益の種類がわかります。
「本業からでた利益」や「たまたま出た利益」がわかるのです。
特に法人税は、本業から出た利益もたまたま出た利益も同じ利益として課税してきます。
利益が出ていれば、税金が高くなるということになってしまいます。
利益の種類に応じて節税対策を考えなければ、会社は急激に体力を失っていきます。
たまたまの利益でいうと、重機などの建設業の機械や土地・建物などを売却した場合にでる利益があります。
これ以外にも、助成金の入金があって大きな利益が出るケースもあります。
× たまたまの利益を継続的な費用で対処してしまった!
たまたま出た利益は、翌期以後は続きません。
例えば、土地・建物を売却したことによってでた利益は来期も出るでしょうか?
通常は、その年だけで終わってしまう利益です。
それなのに、毎年払っていく必要のある保険で節税をしてしまうと翌期以後の財源がないことになります。
利益の種類とバランスを考えた節税プランを立てなければ、投資が浪費になってしまいます。
節税目的で物を買って失敗?【利益の種類を理解した対策を!】のまとめ
決算直前や申告時期になると節税について考える機会が多くなります。
節税対策といっても様々な影響があることを忘れてはいけません。
会社をダメにする節税と会社を成長させる節税があるので、自社にあった節税を考えていく必要があります。
今回は、「物を買うことでできる節税のポイント」と「利益の種類を理解した節税ポイント」をまとめました。
もしも、自分だけでは不安という方は、節税に関するアイデア・経験豊富な税理士事務所に相談してみてはいかがでしょうか?
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