節税してお金が無くなる?~決算期ギリギリだと予想外の事態も!~

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決算が近くなってくると、「今期の税金はいくらだろう?」と不安になります。税金の心配とお金の心配をするのが決算時期です。節税したのにお金がないということはありませんか?

節税してお金が無くなる?~決算期ギリギリだと予想外の事態も!~

会社は利益を出さなければお金がなくなっていきます。

しかし、利益がでると経営者は税金を心配します。

税理士事務所に相談すると節税の情報が入ってきます。

インターネットを検索しても、様々な節税情報が手に入ります。

税金が減るのが節税という定義で考えているので、税額が下がるものが節税になります。

しかし、本当に必要な節税だけを考えていますか?

会社の経営を考えた節税を税理士事務所に相談していますか?

節税の効果と影響をしっかりと聞いていますか?

実は、税理士事務所はお金の残らない節税のこわさを知っているのです。

住宅ローンイメージ

お金の残らない節税があることをご存知でしょうか?

広義の意味では、税金が安くなればなんでも節税です。

経営者も決算時期が近くなると心配になるのは、税金の額です。

「こんな税金高くて払えないぞ」

「うちみたいな規模でこんな税金払っているところがあるのか?」

「税金少しでも減らないのか?」

という経営者様の心の声が聞こえてきそうです。

税金の計算方法は、利益が大きければ税額が大きくなるように作られています。

法人税の場合は、会社の利益に税金計算上認められない経費を足したりして税金の計算の元を作っていくので利益だけの問題ではありません。

税理士事務所に顧問を依頼していれば、税金申告の際にややこしくならないように会社の利益が税務申告の利益と近くなるように合わせていることがほとんどです。

一般的な目安としては、「利益が大きければ税金は高くなる」のです。

税金を少なくするために、利益を減らす必要が出てきます。

こうなると、会社は利益を減らすと節税につながることになります。

利益=売上などの収益-費用(経費)

利益を下げるためにすることは、売上を減らすか、経費を多く使うかです。

経費を使えば、利益は下がり税金が安くなります。

見落としてしまいがちですが、経費を使えば、お金が無くなって納税資金がなくなるのです。

節税といっても、お金の残らない節税があるのはここが問題なのです。

ここでは、会社の資金繰りを無意味に悪くする節税のことを「お金の残らない節税と表現しています。

お金の残らない節税をすると起きる怖いこと

税理士事務所に相談したときに、「経費をたくさん使いましょう」という説明を受けていませんか?

経費を使わなければ、利益が残るので税金が高くなる。

決算時期に経費をたくさんつかうと何が起こるでしょうか?

○ 利益が減って税金が減る

× 使った経費の分、手持ちキャッシュが減る

× 使った経費の支払いが、納税時期にくる

こんなことが起こります。

会社にとって、重要なことはお金を回すことです。

資金繰りが会社にとって重要なのです。

簡単に、節税という言葉に踊らされて経費を使いすぎると会社は黒字倒産してしまいます。

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お金の残らない節税の5つのチェックポイント

会社にとって重要なことは、キャッシュを残すことです。

資金繰りを悪化させる節税は、会社を急激に弱らせます。

お金の残らない節税は、会社の資金繰りを悪化させる節税です。

お金の残らない節税の5つのチェックポイント

 決算期ギリギリになって思いついた節税ではないか?

☑ とりあえず、物を買っておくだけの節税ではないか?

☑ たまたまの利益が出ただけではないか?

☑ 決算後の資金繰りの検討を忘れていないか?

☑ 架空経費や売上の除外を検討していないか?

ベストチェイス best choice

その1 決算期ギリギリになって思いついた節税は、予想外の事態を招きやすい

決算期ギリギリに節税を実行することはよくあります。

ただ、決算期ギリギリに節税を実行するのと、思いつくのでは意味が違います。

税理士事務所としっかりパートナーシップを組んでいる会社は、決算前3か月くらいから、利益を予測して計画的に節税策を複数検討しています。

「予測利益を上回る場合には、この節税を実行する」

「予測利益を下回った場合は、この節税は中止する」

というように、影響を考慮に入れた節税案を複数持っています。

実行自体は、決算月に一気に行う場合もあります。

これと、決算期ギリギリに思いついた節税は違います。

「利益が減りそうだから、とりあえずやろう」ということになってしまいます。

利益が減るどころか、場当たり的で経費で落ちないものにまでお金を使ってしまうケースが多いのです。

決算期にお金を使って、経費にならないことがわかるのは2か月後です。

決算申告書を提出するのは、決算期の2か月後です。

納税をするのも、決算期の2か月後です。

ここで、あらためて精査すると経費にならない多額の出費があることが発覚します。

会社の資金繰りは大変なことになってしまうのです。

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お金の残らない節税のチェックポイント~その1~まとめ

今回はお金の残らない節税の怖い部分をお話しさせていただきました。

一般的な節税といわれる節税は、この「お金の残らない節税」になっていることが非常に多いのです。

チェックポイントの説明を今回と次回以降でまとめていきますので、事前にチェックしていきましょう。

チェックポイントに当てはまることがあれば、税理士事務所に相談してみてはいかがでしょうか?

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