なぜ売上が伸びない会社の経理が効率化できないか~忙しい会社ほど効率的~
スポンサーリンク
売上が伸びない会社の経理ほどチグハグになっていることをご存知でしょうか?忙しい会社ほど効率的に経理ができているのです。
なぜ売上が伸びない会社の経理が効率化できないか~忙しい会社ほど効率的~
なぜ売上が伸びていない会社ほど経理の効率化ができていないのか。
忙しい会社ほど経理が効率化されているのです
通常の感覚であれば
売上が上がっている会社
↓
請求書・領収書の枚数も多い
↓
経理事務が忙しい
↓
経理が溜まって非効率化する
忙しい会社ほど、経理も忙しくて手が回らないはずです。
経営者が目を背けたい話、経理が面倒な理由は経理を効率化していないためなのです。
売上が伸びている会社は経理を効率化して、経理を面倒なものではないのです。
経理の効率化がより早く経営情報をとることができるので、より売上が伸びる会社になるのです。
経理を分解することでわかる経理の効率化
ものづくりを例に考えてみましょう。
材料を大量に仕入れる
↓
材料が多くて邪魔・管理が増える
↓
作業スペースがなくなる
↓
作業効率が悪くなる
↓
人件費もかかって、製造コストが上がる
この例の改善すべき点は、
① 材料を適正量だけ仕入れること
② 機械化による人件費の圧縮
材料をコントロールするだけで、在庫管理コストと在庫保管コストが下がります。
作業スペースも確保され、効率的に仕事ができるようになります。
さらに、機械化をすることで作業スピードをあげて製造工ストの削減が可能になります。
では、経理を分解してみてみましょう。
① 日々の現金の払い出し・銀行入金確認
② 領収書・請求書の整理
③ 請求書の作成・発送
④ 給与計算
⑤ 請求書・給与の振り込み
⑥ 帳簿の作成
簡単にまとめても、結構な量があります。
これを効率化できている会社は「売上が伸びている会社」です。
経理を効率化できない会社は、売上が伸びていない会社・売上が下がる会社になります。
経理の効率化ができない本当の理由① 正確でなければいけない
「経理は正確で当たり前」正しいことです。
実は、経理の方法はプログラミングと同じで正解というものが一つではありません。
人によっては、同じ資料をつかって経理しても結果が異なることがあります。
しかもそれは、間違いではなく両方とも正解です。
あまりにも、正しい経理にとらわれてしまうと経理担当者は常に見直し・調べものばかりして経理が進みません。
経営者や営業マンからみれば、ずっとパソコンをいじっているので仕事をしているように見えます。
最終的にあっていることが重要
経理担当者のミスを許さない意識が強すぎると、「今日の処理は今日で正確に終わらなければならない」と習慣化します。
疲れているときに、1円のずれを探すことは困難です。
正確性は重要ですが、この1円のずれを経理担当者や経理部署全員で数時間かけて解明することが効率的でしょうか?
日々の会社にとって重要なことは、経営情報のスピード化です。
1円を間違っていることで、経営判断に影響はあまりありません。
経理の効率化が遅れることは、売上の伸びない会社を作ってしまいます。
経理の効率化ができない本当の理由② 経理は専門的だと思う
経理は「商業高校や専門学校を卒業していないとできない」と考えていませんか?
経理担当を採用するときには、商業系の勉強をしてきている人か経験者で固めようと。
大企業であれば、経理・財務は専門特化していることが多いためやむをえません。
しかし、中小企業の経理は専門家でなくても大丈夫なのです。
スポンサーリンク
経営者から経理が離れた本当の理由
経営者自身が経理をすることは、売上が下がるのでやめてください。(詳しくはこちらをご覧ください。)
ただ、経営者が経理をわからないということも経理の言いなりになるのでやめてください。
なぜ、経営者が経理を専門と考えるようになったのでしょう?
会社に来た税理士の指導が社長が経理を苦手にしたのです。
特に、昔の税理士事務所は先生業でした。
サービス業というよりも、先生業です。
専門用語をちりばめて、難しく説明することで「偉い人なんだな」と感じさせていました。
「借方」「貸方」
「有税償却」「キャッシュアウトします」
「役員貸付(ヤクカシ)になります」
「認定利息」
「損金になりません」「加算になります」
「定期同額給与になりません」
など、同じ日本人とは思えない不思議な日本語のオンパレードです。
経営者からすると、せっかく頼んでいる税理士事務所にわかりやすく教えてもらえなくなりました。
結局、帳簿をつけている経理担当者と税理士事務所が話しているのを遠くから眺めるだけになってしまったのです。
経理の効率化ができない本当の理由③ 会計ソフトの使い勝手
会計ソフトの数はものすごく増えてきています。
会計ソフトは、代表的なものは次のものがあります。
パッケージ市販会計ソフト:弥生会計・会計王・勘定奉行など
クラウド型会計ソフト:弥生会計オンライン・freee・MFクラウド会計など
税理士事務所提供会計ソフト:FX2・経理上手くんなど
会計ソフトの中には、経理経験がない方でも簡単に使えると謳っているものもあります。
昔に比べると簿記会計の知識の必要度合いは下がってきています。
しかし、簿記会計の知識が全くない状態では使うことが難しいのが現状です。
帳簿らしいものは出来上がりますが、合っているのか・間違っているのかを判断するために簿記会計の知識が必要になってきます。
あくまでも、会計ソフト自体が簿記会計のルールでつくられているため知らない方には使いにくいものになっています。
特に、税理士事務所提供会計ソフト(ベンダー型ソフト)は専門性が高いため苦手な方はより難しくなります。
会計ソフトと請求書作成ソフト・給与計算ソフトを連動できるものがある
会計ソフト・請求書作成ソフト・給与計算ソフトが連動するものがでています。
これらを効率的に連動させることで事務の効率をあげることができます。
しかし、同じ種類の会計ソフト・請求ソフト・給与計算ソフトを使うことになってしまいます。
この中のどれか1種類の使い勝手が悪かったりすると経理の効率化が行いにくくなってしまいます。
まとめ
○ 経理の効率化のために必要なこと
日々の経理で重要なことは効率化です。
正確性が大きく損なうのは問題です。しかし、1円のずれも許さないことで経営のスピードが落ちることのほうが問題です。
日々の正確性のチェックについては、税理士事務所に依頼して経営判断の情報収集を行っていきましょう。
コミュニケーションが取りやすい税理士事務所とパートナーを組みましょう
会計についての説明がわからないときに、はっきりと「わからない」と話せる税理士事務所でなければ意味がありません。
経営者がわかるように何度でも説明してくれる税理士事務所とお付き合いすることをお勧めします。
会計ソフトの設定や指導も、コミュニケーションがとれなければ上手に使うことができません。
スポンサーリンク