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税金を払いたくないという経営者は結構多いものです。たくさん稼ぐとたくさん税金を払います。税金を払うくらいなら払わないようにしたいと思ってしまうのも人情です。しかし、税金を払わないと成長しないというのは本当なのでしょうか?

税金を払わないと成長しないって本当?

税金を払わない方法は赤字にすればよいと思っている方がたくさんいらっしゃいます。

個人事業でも法人でも赤字になれば全体的にかかる税金は少なくなります。

これは所得税も法人税も利益に対して課税する税金の性質だからです。

儲けたいけど税金は払いたくないというジレンマに陥るわけですが、税金を払わないと会社が成長しないことをご存知でしょうか?

今回は会社を成長させるためには税金を払うべきという目線でお話をしていきたいと思います。

良い会社と悪い会社という区分で比較しながら見ていきましょう。

業績が悪い会社とは?

業績が悪いというときには何を指すのでしょうか?

「業績が悪い=売上が悪い」と思っているかたも多いと思います。

これはこれで正解です。

ただ、売上が高くても利益がなければ儲かっていないということも考えてみましょう。

利益がなければ会社の財産が増えないのです。

売上がいくら多くなっても利益がなければ会社としては成長する原資(財産)が増えないのです。

業績の良い会社とは売上が上がって利益も増えている会社のことをイメージしてみましょう。

利益が上がっていれば「よい会社」とは限らない

先ほどの説明では、「売上<利益」と重要度は売上げよりも利益ということになっています。

では、利益が上がっていればよい会社といえますか?

損益計算書を見る限り利益を上げているのでよい会社だと感じます。

ここで突然ですが、会社が倒産する理由をご存知でしょうか?

赤字だから会社が倒産するわけではないのです。

資金が底をついたから倒産・破産するわけです。

そう考えると「売上<利益<キャッシュ」の順番で重要度がなっているのです。

資金は回収してナンボ

会社の利益がなければよい会社に向かっていけないのですが現金回収できないのは困りものです。

会社は資金繰りが悪くなるとつぶれてしまうからです。

資金ショートを起こさないで回収サイトをできるだけ短く回収することが重要なのです。

会社はしっかりと利益を出して、キャッシュを回収していかなければ成長していけないということなのです。

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業績のよい会社とはどんな会社?

業績のよい会社は資金繰りの酔い会社です。

さらに利益も大きくなってきている会社は取引規模が大きくなっている会社です。

収益性も財産規模も大きく成長している会社が「業績のよい会社」ということです。

成長の仕方としては理想的な形態です。

会社の売上げが右肩上がりで成長していくときには、手元資金が不安定になりやすくなります。

「仕入れ→売上げ→回収→仕入れ・・・・売上げ→回収・・」

これを繰り返して利益を積み重ねていくことになります。

教科書などではよく書いてある図ですが、実際にはここで出た利益を使って固定費を払っていきます。

人を雇用したりお店を大きくしたりと作った利益を使って投資をしていきます。

売上げを上げるためには固定費も大きくなりやすいのです。

アフィリエイトなどの場合には固定費を増やすことなく利益を上げられるのですが、業種としては希です。

ここで使ったお金は仕入れをすることに使えなくなるので、運転資金を補強しておかなければ再投資するキャッシュが下がってしまいます。

利益があれば当然納税も大きくなる

事業を拡大していくためには「利益がなければ再投資するキャッシュも大きくならない」ということでした。

先ほどの図では税金というものが抜けていました。

利益がなければ再投資するキャッシュもない。

さらに利益があれば税金が出るのです。

固定費の支払いと同様に税金も支払わなければならないコストです。

利益が大きくても商品在庫があったり敷金でお金を使ってしまっていることがあります。

利益があるけども手元にキャッシュがないという状況です。

これでは利益が大きくても、税金が出ても払えないのです。

会社を成長させるためには利益を大きくする方法を考えなければならないのです。

教科書通りにいかないのが事業なのです。

ここで来期以後も成長するための資金を確保するために銀行融資などの資金調達が必要になることがあります。

銀行融資を受けるには「利益が必要=納税が必要」ということ

事業を成長させ続けるためには資金が必要になります。

①売上げの元のための仕入や外注の資金

②人件費や家賃などの固定費の資金

③納税のための資金

これが大きくなることが成長している会社です。

大きくなっている会社に対しては銀行融資を受けやすい会社です。

全体的に必要な資金が大きくなっても、成長しているので金融機関からみても期待が持てる会社です。

資金の使い方も前向きとみてもらえます。

①の売上げの元が下がって、固定費が増えてくると赤字の会社になる可能性があります。

赤字であれば納税資金も少なくなりますが、固定費の支払いに耐えられる売上げを作ることができなくなります。

仕入れのために使うお金が少なくなるので、固定でキャッシュアウトが起こります。

運転資金が足りないから融資してほしいと金融機関に話をしても、赤字の会社は売上げを上げるための融資よりも固定費支払いのための資金調達と見られやすくなります。

売上げや利益を大きくするために上手に銀行融資を使わないと成長力が低下してしまうリスクがあるということを知っておきましょう。

まとめ

会社が成長する過程には利益と納税がセットで訪れます。

手元キャッシュが減ることで競争力が落ちるので上手に銀行融資を受けていきましょう。

銀行も成長する生き金には融資をしますが、落ち目になった死に金には融資をしません。

手元資金が不足して競争力が落ちる前にしっかりと資金調達をしておきましょう。

銀行融資については税理士さんと相談しながら進めていきましょう。

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