【社長、その安売りは罪です】あなたの会社の利益を最大化する、たった一つの「値決め」の哲学

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A社長は、新規顧客への見積書を前に、一人、オフィスで頭を抱えていました。かかった経費を計算し、少しだけ利益を乗せた金額。しかし、彼の心の中では、もう一人の自分がささやきます。

「この金額で、本当に受注できるだろうか…?競合はもっと安いかもしれない。念のため、もう少しだけ安くしておこうか…」

この、胸を締め付けられるような価格設定の悩み。経営者であれば、誰もが経験する孤独な戦いです。しかし、その「念のため」の安売りが、実は会社の首をゆっくりと絞め、社員の未来を奪う**「罪」**であることに、私たちは気づかなければなりません。

価格は、あなたの会社の「価値宣言」です

この記事では、なぜ安易な安売りが会社を滅ぼすのかを解説し、あなたの会社が生み出す価値を正しく価格に反映させるための、たった一つの哲学をお伝えします。この記事を読めば、あなたはもう、価格設定で迷わなくなります。

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あなたが陥っているかもしれない「3つの値決めの罠」

多くの会社が、無意識のうちに以下の3つの罠のいずれかに陥り、自ら利益を削り取っています。

罠1:原価積み上げ式の罠(コストプラス法)

「かかったコストに、欲しい利益を乗せて価格を決める」という、最も一般的で、最も危険な方法です。なぜなら、この方法には**「顧客」という視点が完全に欠けている**からです。あなたの会社がどれだけ素晴らしい価値を提供していても、その価値は価格に一切反映されません。

罠2:競合追随式の罠

「競合のA社が10万円だから、うちは9万8千円にしよう」という決め方です。これは、自分の商品の価値を、競合が決めることに他なりません。そして、その先にあるのは、互いの体力を削り合うだけの、不毛な**価格競争(レッドオーシャン)**です。

罠3:「とりあえず安く」の恐怖心の罠

「失注するのが怖いから、とりあえず安くしておこう」という、経営者の恐怖心から生まれる値決めです。しかし、安い価格で獲得した顧客は、より安い競合が現れれば、すぐに去っていきます。それは、あなたの会社の本当のファンではありません。

唯一の正解:「顧客価値」こそが、すべての基準である

では、どうすればいいのか。答えは一つです。価格は、コストや競合が決めるものではありません。あなたの会社が提供する**「顧客にとっての価値(バリュー)」**を基準に決めるのです。

「顧客価値」を測るための魔法の質問

自社のサービスや商品の「価値」を測るために、自分にこう問いかけてみてください。

  • この商品を使うことで、お客様はいくらのコストを削減できるだろうか?
  • このサービスを使うことで、お客様はいくらの売上を増やすことができるだろうか?
  • この商品・サービスは、お客様のどんな苦痛や手間を解消し、どれほどの時間的・精神的価値を生むだろうか?

【ケーススタディ】

ある経営コンサルタントは、以前は自分の工数から「1時間5万円」で仕事を受けていました。しかし、自分のコンサルティングが、クライアント企業の年間コストを平均1,000万円削減していることに気づきました。そこで彼は、価格を「1プロジェクト100万円(削減額の10%)」に変更。クライアントは、900万円も得をするので喜んで契約し、コンサルタントの利益は劇的に向上しました。これこそが「価値」に基づく値決めです。

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この記事のまとめ

  • 安易な安売りは、利益とブランドを毀損する「罪」であると認識する。
  • 「コスト積み上げ式」「競合追随式」の値決めの罠から脱出する。
  • 価格は、自社のコストではなく、「顧客にとっての価値」を基準に決定する。
  • 適正な価格は、自信と誇りの現れ。安売りをしなくても選ばれる会社を目指す。

社長、あなたの覚悟が、会社の未来を決めます

価格を上げることは、お客様が離れてしまうのではないかという恐怖との戦いです。それは、ご自身の会社が生み出す商品やサービスの価値を、社長であるあなた自身が、誰よりも信じ抜けるかという、覚悟が問われる瞬間です。

しかし、その恐怖を乗り越え、価値に見合った価格を堂々と提示できたとき、あなたの会社には、その価値を本当に理解してくれる、最高の顧客だけが集まり始めます。

もし、自社の価値を客観的に評価し、それを価格に転換する勇気が持てないなら、ぜひ専門家の力を借りてください。優れた「経営コンサルタント」は、あなた以上にあなたの会社の強みと価値を発見し、自信を持って値決めをするための強力な論理武装をサポートしてくれます。

あなたのその素晴らしい仕事には、価値があります。その価値に、誇りを持ってください。私たちは、挑戦するあなたを、いつでも応援しています。


【免責事項】
当サイトは、専門家の監修のもと情報を提供しておりますが、記事作成時点の法令や情報に基づいています。不当な廉売(ダンピング)などは独占禁止法に抵触する可能性もあります。実際の価格戦略の策定にあたっては、必ず経営コンサルタントなどの専門家にご相談の上、ご自身の責任において行っていただきますようお願い申し上げます。

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