銀行借り入れも財産のうち~銀行借り入れが信用につながるワケ~
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「借金も財産のうちと」昭和の時代にはよく言われていました。まさに、バブル時代には本当にその通りでした。借り入れをして不動産を購入して転売すれば利益が出たのです。
そう考えると、借金も財産のうちです。今のご時世でも同じことがいえるのかを見ていきましょう。
銀行借り入れも財産のうち~銀行借り入れが信用につながるワケ~
銀行借入れは信用力の証明なのでしょうか?
結論は「YES」です。
いつもお金を借りてばかりいる人の場合には、無計画な人でお金のだらしない人というレッテルを貼られます。
しかし、事業をしている場合には会社の社会的信用れ欲が高くなければ借入れができないということになります。
今回は銀行借入れが社会的信用力の証明につながる理由を見ていきましょう。
事業をしている人の「銀行借入れの意味」は社会的信用力の証明
銀行は貸したお金が返ってこなければ損をします。
貸したお金を返してもらえないところには、お金を貸さないということになります。
これは、当然ですね。
返してもらえなことが分かっているのであれば、あげているのと同じことです。
銀行は慈善事業団体ではありません。
営利を追求する会社です。株式会社○○銀行だったりするわけです。
当然、株主もいます。
株主は会社が儲けてその配当をもらうことで利益を獲得します。
つまり、銀行が損をすることなんて望んでいないのです。
銀行の本業は融資ですから、安全に貸したお金を返してくれて、利息もしっかりと払ってくれるところに融資をするということになります。
銀行がお金を貸したい先は、返済事故がない会社ということになります。
ここが銀行から頻繁にお金を借りている会社は、銀行から認められている会社ということがいえる理由なのです。
銀行から融資を受けたことがないというのは、「受けられなかった」のか「受けなかったのか」で大きな差があるのです。
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金利の高低は信用力の証拠
銀行からお金を借りることができるだけでも、社会的信用力の証明ということになります。
銀行融資を受けられるレベルの信用力のある会社ということはわかるのですが、さらに、クラス分けがあります。
それは、金利です。
金利が高ければ信用力が低く、金利が低ければ信用力が高いといえます。
信用力が低ければ金利が高い理由
銀行融資が焦げ付くことを貸倒といいます。
この貸倒れのリスクはお金を貸している期間ずっとあります。
返済が進めば進むほど、貸倒れの金額は下がりますがリスクはあります。
そこで、金利を高くすることで少しでも早く、多くのお金を回収する必要があるからです。
例えば、
借入金の元本1,000万円 金利10%の場合(年の最後に回収と仮定)
回収できるお金は
1年目 元本分100万円 利息部分 100万円
2年目 元本分100万円 利息部分 90万円
3年目 元本分100万円 利息部分 80万円
4年目 元本分100万円 利息部分 70万円
5年目 元本分100万円 利息部分 60万円
6年目 元本分100万円 利息部分 50万円
7年目 元本分100万円 利息部分 40万円
8年目 元本分100万円 利息部分 30万円
9年目 元本分100万円 利息部分 20万円
10年目元本分100万円 利息部分 10万円
銀行側の利息回収金額 10年分 550万円
借入金の元本1,000万円 金利2%の場合(年の最後に回収と仮定)
回収できるお金は
1年目 元本分100万円 利息部分 20万円
2年目 元本分100万円 利息部分 18万円
3年目 元本分100万円 利息部分 16万円
4年目 元本分100万円 利息部分 14万円
5年目 元本分100万円 利息部分 12万円
6年目 元本分100万円 利息部分 10万円
7年目 元本分100万円 利息部分 8万円
8年目 元本分100万円 利息部分 6万円
9年目 元本分100万円 利息部分 4万円
10年目元本分100万円 利息部分 2万円
銀行側の利息回収金額 10年分 110万円
銀行にとって最大のリスクは、貸したお金が返ってこないことです。
確実に返してもらえるのであれば、利息は低くても確実に儲かる商品なのです。
逆に、万が一返済不能になる可能性があるのであれば、利息を高くして少しでも貸倒れのリスクを減らしておきたいということになります。
まとめ
銀行融資を受けられるということは、社会的信用力が一定以上のレベルにあることを意味します。
銀行借入れをしたことがない会社は、社会的信用力がない会社の可能性があります。
取引先が銀行借入れができているか、銀行借入れができない状況かで客観的な信用力があるかないかを見ることができます。
銀行の信用力が高ければ、金利は低くなり、信用力が低いと判断されると金利は高くなります。
つまり、業績の良い会社は手持ち資金があっても有利な条件で銀行借入れを起こすことができます。
逆に、数年前まで業況が良くても、今現在業況に不安があれば銀行融資を断られる可能性もあります。
条件がよいときに、銀行融資を受けて手持ちキャッシュを厚くしておくことが重要です。
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