確定申告で損をする人は面倒くさがり~自分でダメならプロに頼もう~

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確定申告で損をする人は面倒くさがりの人ということをご存知でしょうか?当たり前といえば当たり前なのですが、面倒くさがりの人は損をしている金額に気が付いていないのです。

確定申告で損をする人は面倒くさがり~自分でダメならプロに頼もう~

確定申告時期になると毎年同じ失敗を繰り返していることに気が付いて嫌になってしまいます。

今年こそちゃんとやろうと心に決めるのですが確定申告書を提出して1週間もすれば、すっかり終わった感に浸って決意を忘れてしまいます。

確定申告は終わった直後に達成感が沸いてしまう不思議なものなのです。

そのため面倒くさがりのズボラな人ほどずっと損をし続ける仕組みになっているのです。

面倒くさがりの人が「どんな場面で」「どれだけ損をしているか」を考えることで、確定申告への取り組み方を考えていきましょう。

確定申告で損をする面倒くさがり1:領収書はどこに?

1年間にどれくらいの枚数の領収書やレシートが出るかご存知ですか?

業種や規模でバラバラですが予測をしてみましょう。

①毎日コンビニで雑誌やお客様に出すジュースを購入(約300日)

②1週間に2回程飲食店で打合せ(52週間×2回=104枚)

③月に1度店に置いている新聞代の支払い(12回)

④月に5回ATMで経費の振り込み(12か月×5回=60枚)

⑤週に2回のガソリン給油(52週×2回=104枚)

①~⑤の合計=580枚

通常事業を行っているとこれ以上の支払いが発生するはずです。

領収書をしっかりともらって保存するだけで、これらの経費をしっかりと落とすことができるのです。

しかし、面倒くさいからと言って領収書をしっかりと取っていなければこれだけの領収書分の経費がないということになってしまいます。

金額にすると数十万円~数百万円分の領収書がないという事態も珍しくありません。

特に太っ腹な社長に限って領収書をしっかりともらっていないケースもあります。

従業員さんや取引業者さんへのもてなしなどの頻度も高く領収書も多くなります。

しかし、領収書が多くなればなるほどしっかりともらって保存しておくことが面倒になってきます。

そうなると「動けば動くほど売り上げも経費も増えるはずなのに、経費の領収書だけがない」という危険な事態になってしまいます。

「領収書はどこに?」の改善ポイント

領収書をなくしてしまう面倒くさがりの社長は次の手順で改善をしていきましょう。

まずは領収書をもらう習慣をつけてから徐々にステップアップしていきましょう。

①領収書を入れる袋を毎日持ち歩く

②領収書入れを事務所や自宅に用意しておく

③毎日領収書を袋から②の領収書入れに入れる

④毎月月末に箱から月ごとの領収書袋に入れておく

⑤税理士事務所に毎月の領収書を郵送する

現金管理のポイント:毎月月末に事業用の現金の残高を領収書袋に書いておきましょう。

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確定申告で損をする面倒くさがり2:領収書がもらえないとき・領収書をなくしたときの対応は?

確定申告で損をする面倒くさがりの人は領収書がもらえなかったら「もらえないのだから仕方ない」で済ませてしまいます。

実際に領収書がもらえない場面などは次のような場面です。

①バス・地下鉄・自動販売機などで領収書発行をしてもらえなかった

②お見舞い・お祝いで領収書をもらえなかった

③飲食代などを割り勘で払ったため領収書をもらいそびれた

④お店側が領収書をくれなかった

⑤もらった領収書をなくしてしまった

いずれの場合も、手元に領収書がないということになります。

しかし、間違いなくお金は払っているのです。

個人事業主の場合には経費が少なくなるだけです。

法人に場合にはさらに大きな問題を引き起こしていきます。

法人の場合には会社のお金と社長のお金は別物です。

社長が会社のお金を使うのはお使いをしているのと変わりません。

お金を預かったお使いに行って、仕事をしてお金を払ったりするわけです。

領収書をもらえなかったのは会社のお金を預かった社長です。

他の従業員が領収書をもらえなかったという場合には大問題になるはずです。

最悪の話、領収書がなければ精算できないので自腹という会社もあるはずです。

社長が領収書をなくしたり、もらえなかった場合にも会社のお金が金庫の中と帳簿上でずれてしまうのです。

しっかりと「なぜ会社の現金が減ったのか」を記録しなければ、会社の帳簿上の現金と実際の現金がずれたままになります。

このように会社の現金がずれてしまうと、税務調査の際に社長への賞与(社長へのボーナス)として課税されてしまうケースがあります。

会社のお金を自由に動かせるのは社長なので、「会社の現金が合わない部分は社長が個人的に使った」と認定されてしまうのです。

こうなってしまうと、社長がもらったことになる部分は次のように取り扱われます。

①会社側の処理

経理処理:(役員賞与)×××/(現金)××× 合わない現金を減らす処理

※会社側でも年末調整のやり直しや社会保険料の負担が発生します。

課税処理:役員賞与損金不算入××× 税金計算上は経費に落とさないので法人税などの対象になる

②社長側の処理

(役員賞与)××× 本当は領収書をもらい忘れたものかもしれないけども、証明できないので給与課税されてしまいます。

対応する所得税・住民税・社会保険の負担も発生してしまいます。

領収書がもらえないとき・領収書をなくしたときの改善ポイント

領収書をもらえないことにはいろいろな原因があります。

ただ、もらえないことを放置してしまうとデメリットを受けるのは社長です。

これは個人事業主であろうとも株式会社の代表取締役でもです。

領収書をもらいそびれたときや領収書をなくしてしまった時は、「出金伝票」を使います。

出金伝票に次の内容をしっかりと記載しておきましょう。

①お金を払った年月日

②払った金額

③払った場所(店名・住所・電話番号など)

④領収書がない理由(割勘のため・紛失・先方が出さなかったなど)

⑤一緒に行った人の名前・関係(得意先○○株式会社××様他▲名など)

ただし、領収書がほとんどなく出金伝票だらけになると信憑性に問題があったり取引自体を疑われてしまいます。

できるだけ領収書やレシートはしっかりともらって保存しておきましょう。

どうしてももらいそびれたり、なくしてしまった時だけ出金伝票を使うようにしましょう。

確定申告で損をする面倒くさがり3:青色申告が受けられない

確定申告で損をする面倒くさがりな方は領収書をなくしてしまったりします。

経費が少なくなって利益が大きくなり、税金も高くなります。

実はこれだけではないのです。

確定申告には青色申告と白色申告という2種類のものがあります。

青色申告は税制上様々な優遇規定を設けており、きちんと経理をしていれば税金が安くなる仕組みになっています。

ただ、領収書や請求書の保存や会計帳簿の整理という要件があります。

面倒くさいからと経理をズボラにしていると、青色申告も要件を満たさないためできないということになってしまいます。

今では青色申告も白色申告もつけなければならない帳簿の最低ラインも変わらなくなっています。

ただ青色申告にするためには、事前の申請と経理をきちんとすることが必要になります。

青色申告については「自分でやる確定申告の失敗談①~青色申告を受けられなかった!~」をご覧ください。

確定申告で損をする面倒くさがりが損をしないためにはプロに頼む

確定申告で損をする面倒くさがりの方は、正しい経理をしようと本気で思わない限り損をし続ける傾向にあります。

もともとが面倒くさがりという性格もあり、領収書をもらったり、領収書の整理が苦手なのです。

苦手なことを延々とすることで時間がかかってしまったり、ストレスが溜まったりで本業の効率を落としてしまう方もいます。

そんな時には、割り切ってプロに頼んでおく方が効率的です。

会社内で事務員さんを雇用すると最低でも5万円~20万円程度のお給料は発生します。

月5万円であれば働きに来てくれるかどうかも微妙なところです。

経理と税金のプロの税理士事務所はそれほど工学にはなりません。

税理士事務所ごとの報酬体系ですので一概には言えませんが、経理と税務顧問を含めても2万円~4万円以内に収まってくることが多いはずです。

事務経験のないパートさんを雇用する場合に比べると、経理と税務に精通しているプロに任せられるので非常にお得です。

税理士事務所に頼んで経理や確定申告してもらったコストはきちんと経費で落とせます。

社長が夜遅くまで経理をしても残業代も出なければ売上が下がるだけになる可能性が高いのです。

どうしても、領収書の整理や経理が面倒という場合には割り切って税理士さんに依頼してしまいましょう。

まとめ

領収書をもらったり経理をしたりというのは面倒くさいものです。

一生懸命に営業をして仕事をしている社長にとって一番無駄と感じてしまう部分かもしれません。

しかし、面倒くさがるだけで数十万円以上の損をし続けているという事実もあるのです。

自分が面倒くさがりと感じた方は、今すぐプロの税理士さんに経理を任せることで節税を含めた経理改善をしてもらいましょう。

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